−やと(yato)−
・宿取らば、一に方角二に雪隠、三に戸締り四には火の元(やどとらば、いちにほうがくににせっちん、さんにとじまりしにはひのもと) 旅先で宿を取る時の注意事項を、語呂よく並べた昔の言葉。
・宿屋の飯も強いねば食われぬ(やどやのめしもしいねばくわれぬ) 宿屋の飯は、宿代を払っているからといって勝手に食べ始めるかというと、そうではない。やはり、「どうぞ」と勧められないと食べ難いものである。ものごとは勧め方が大事で、商売のコツもそこにあるということ。 類:●茶屋の飯も強い方●茶屋のものも強いねば食えぬ
・宿六(やどろく) 一家の主(あるじ)のことを卑下して、または、親愛の情を込めていう呼び方。特に、妻が夫の対して使う。 例:「うちの宿六が〜」 ★「宿の碌でなし」から。