−よい(yoi)−
・良いうちから養生(よいうちからようじょう) 1.身体は丈夫(じょうぶ)なうちから労(いた)わるのが最高の健康法である。 類:●予防は治療に勝る 2.普段から用心や準備をしておけば、良い結果が得られるということ。 類:●転ばぬ先の杖●濡れぬ先の傘●備えあれば患えなし
・宵越しの銭は持たぬ(よいごしのぜにはもたぬ)[=宵越しの金(かね)は〜]・[=使わぬ] 金銭に執着しないことの喩えで、江戸っ子の気性の一つとされた。金銭を貯めるなどは初めから考えず、その日に得た収入は、その日のうちに使い切ってしまうものだ。
・良い子になる(よいこになる) 自分だけが人に良く思われるような行動を取る。 ★「よい子の顔になる」というようにも使う<国語慣用句辞典(集)>
・酔い醒めの水は甘露の味(よいざめのみずはかんろのあじ) 酔い醒(ざめ)めの時分に飲む冷たい水は喩えようもなく美味い味であるということ。
・よいしょ 1.力を入れて物を動かすときや、ある動作を起こそうとするときの掛け声。 類:●どっこいしょ 2.俗謡・民謡などの囃子詞(はやしことば)。 類:●どっこいしょ
・よいしょする 胡麻(ごま)を擂(す)ったり、おべっかを言ったりすること。 類:●胡麻を擂る 例:「上司によいしょする」
・酔いどれ怪我をせず(よいどれけがをせず) 1.酔っぱらいは大怪我をしないものだということ。 類:●酒の酔い落ちても怪我せず 2.無心の者や、心に蟠(わだかま)りの無い無邪気な者は、大きな失敗をしないものだということ。
・良い面の皮(よいつらのかわ) → いい面の皮
・宵の口(よいのくち) 日が暮れてまだそう時間が経っていない頃合い。
・宵の虫の明燭に赴くが猶し(よいのむしのめいしょくにおもむくがごとし) 1.悪を慕(した)うことは、夜に虫が明かりに飛び込むようなもので、必ず身を滅ぼすものであるということ。 出典:「抱朴子」「慕悪者、猶宵之蟲之赴明燭」 2.自らを滅ぼすような禍(わざわい)の中に進んで身を投ずること。みすみす敵の餌食(えじき)になること。 類:●飛んで火に入る夏の虫