−よみ(yomi)−
・読み書き算盤(よみかきそろばん) 読むこと、書くことと、計算。学問一般のこと。 例:「寺子屋で読み書き算盤を習った」
・黄泉路の障り(よみじのさわり)[=妨(さまた)げ・絆(ほだし)] 冥土へ行く障(さわ)りになるものごと。成仏の妨(さまた)げとなるもの。
・夜道に日は暮れない(よみちにひはくれない) 遅れついでに、腰を落ち着けてゆっくりものごとに取り組もうということを勧めるときの言葉。
・黄泉苞(よみづと) 黄泉(よみ)へゆく土産物。 用例:栄花−音楽「あが君や、よみづとにし侍らんずるなり」
・読みと歌(よみとうた) 「読みガルタ」と「歌ガルタ」のこと。 1.似て非なるものの喩え。2.相手の出方によって、こちらの態度も決まること。相談ずくであること。互いに了解し合っていること。 類:●魚心あれば水心 3.ものごとには一長一短があること。ものごとにはすべて表裏があり、一面に利があれば、他面に害があること。 類:●歌と読み 4.勘定ずくであること。また、損得勘定で得のある方につくこと。 用例:伎・勧善懲悪覗機関「其所は又―、夫が死んで尼になり、生涯男を持たぬといふはそりや上つ方でいふことだ」 用例の出典:勧善懲悪覗機関
(かんぜんちょうあくのぞきからくり) 歌舞伎。世話物。8幕。河竹黙阿弥。文久2年(1862)江戸守田座初演。「大岡政談」の村井長庵を脚色したもの。吉原に売られた重兵衛の娘小夜衣(さよぎぬ)と愛人千太郎の道行きが常磐津の名曲として流行した。