−よろ(yoro)−
・宜しきを得る(よろしきをえる) ものごとの程度が丁度良いということを表わす言葉。 用例:近世紀聞「教師の指導―を得て、その生徒は立ち直った」 用例の出典:近世紀聞(きんせいきぶん) 染崎延房(條野採菊・山々亭有人・狂仙亭春笑・二世為永春水)。明治7年(1874)。ペリーの浦賀来港以降の近世の歴史を詳細に綴った。
・万の兄(よろずのあに) 一番年上の兄。長兄。
・蹌踉く(よろめく) 1.足取りがふらついてよろよろする。 類:●よろける●よろぼう 用例:虎明本狂言・地蔵舞「右のかたへよろよろ、よろよろよろとよろめけど」 2.誘惑に乗る。特に、浮気をする。 例:「馴染みの客に蹌踉く」 用例の出典:地蔵舞(じぞうまい) 狂言。各流。宿を断られた旅僧が考えたすえ、笠を預かってもらい、後でこっそりあがって笠をかぶり、笠の下は自分の心のままといって自由に振舞う。亭主がそれをおもしろがって宿を貸すことになり、僧に酒を勧め、僧は地蔵の様子を滑稽に表現した舞を舞う。