−ゆひ(yuhi)−
・指一本も差させない(ゆびいっぽんもささせない) 他人の非難、干渉、嘲笑などは少しも許さない。また、そうならないように行動を慎(つつし)む。
・指折り(ゆびおり) 1.指を曲げること。一つずつ指を折り曲げて数えること。 例:「指折り数えて待つ」 2.多くのものの中で、特に指を折って数えあげるほど優れていること。 類:●五指に入る●屈指 例:「指折りの名人」
・指切り(ゆびきり) 1.小指を切断すること。主として、遊女と客との間において、誓約の証(あかし)として、或いは心中の程を見せようとして、女が小指を切って男に贈ったことを指す。2.子供などが、お互いに約束を違(たが)えないことを誓うとき、小指と小指を絡み合わせてすること。 類:●拳万(げんまん) 例:「指切拳万、嘘吐いたら針千本飲ます」 ★「拳万」は、拳骨(グー)で一万回殴るという意味。
・指にも足らず(ゆびにもたらず) 極めて小さいものごと。また、手足は勿論のこと、指先で捻(ひね)り潰(つぶ)すほどの価値もないという意味で、価値が極めて低いこと。
・指を惜しみて掌を失う(ゆびをおしみてたなごころをうしなう・てのひらを〜) 少しばかりの損を惜しんだばかりに、大損をすること。 類:●足を削って履に適せしむ●本末転倒 出典:「侍児小名録」「惜指失掌、遂諷有司、以公事弾恢坐免」 南朝時代、宋の阿恢(あかい)には張燿華(ようか)という愛妓があった。権力者のゲン[言+元]佃夫(でんふ)が譲るように求めたが、承知しない。結局阿恢は、職務上の過失を弾劾されて、免職にされてしまった。 出典:侍児小名録(じじしょうめいろく?) ・・・調査中。
・指を折る(ゆびをおる)[=屈(くっ)する] 1.指を一本ずつ曲げて、確認しながら物を数える。2.多くのものの中で、特に指を折り曲げて数え上げるほど優れている。 類:●五指に入る
・指を銜える(ゆびをくわえる)・咥える 1.羨ましく思いながらも、傍観するだけで手出しができないでいる。空(むな)しく傍観する。また、なすことなく引き退がる。 例:「見す見す盗られるってのに指を銜えて見てられるか」 2.恥ずかしそうにする。決まり悪そうにする。
・指を差す(ゆびをさす) 1.指でそれと指し示す。指示する。指点する。指差す。2.その人を指して嘲(あざけ)る。陰で悪口を言ったり非難したりする。 類:●後ろ指を差す 3.指で触れる。手を出す。手出しをする。関与する。
・指を絞る(ゆびをしぼる) 血判・血書などのために、指に切り傷を付けて、血を絞り出す。
・指を染める(ゆびをそめる) 物に指を触れる。転じて、初めて手を付ける。やり始める。 類:●着手する●手を染める●手を付ける
・指を詰める(ゆびをつめる) やくざなどが、詫びの印として、指の先端を切る。