−ゆお(yuo)−
・ゆおびか 1.豊かに広々としていること。ゆったりとして穏やかな様子。 用例:源氏−若紫「こと所に似ずゆほひかなる所に侍る」 2.深遠で奥深いこと。奥床(おくゆか)しく上品である。 用例:浮・近代艶隠者−一「世に窈窕(ユヲビカニ)粧ひて」 3.心が広くて大きい。寛容である。 用例:志濃夫廼舎歌集−君来草「ゆほびかなる御心ばせのかたじけなさ」 用例の出典@:近代艶隠者(きんだいやさいんじゃ) 浮世草紙。井原西鶴。貞享3年(1686)。5冊。・・・調査中。 用例の出典A:志濃夫廼舎歌集(しのぶのやかしゅう) 江戸末期の私家集。5巻。補遺1巻。橘曙覧(あけみ)の草稿を嗣子の井手今滋(いましげ)が編纂したもの。明治11年(1878)刊。自筆稿本を基として、859首の歌を年代順に配列する。