−ゆう(yuu)−
勇往邁進(ゆうおうまいしん) 目的や目標を目指して勇ましく、脇目(わきめ)も振らず前進すること。恐れることなく、まっしぐらに突き進むこと。
夕片設く(ゆうかたまく) 夕方になる。日暮れに近付く。
有閑夫人(ゆうかんふじん) 《四熟》 日常の生活に余裕があり、娯楽や社交を日常の事として過ごす夫人。 類:●有閑マダム
有閑マダム(ゆうかんまだむ) 時間的にも経済的にも余裕があり、趣味や娯楽などで気侭に暮らす婦人。 類:●有閑夫人
幽闃遼夐(ゆうげきりょうけい) 《四熟》 遠く遥かまで、物寂しく静かなこと。
有言実行(ゆうげんじっこう) 《四熟・造語》 自分で言ったことは必ず実行するということ。 ★「不言実行」に対するものとして造られた言葉。
熊虎(ゆうこ) 1.熊と虎。2.武勇の士のこと。また、勇猛な者の喩え。
有史以来(ゆうしいらい) 《四熟》 記録や文献が残されるようになって以来ということで、人類が文明を持つようになってからこのかた。 類:●開闢以来 例:「有史以来初の大戦争」
勇者は懼れず(ゆうしゃはおそれず) 勇気ある者は、志気盛んであり決断力に富んでいるから、どんな事態にも臆(おく)さない。 出典:「論語−子罕」「子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」 参考:知者は惑わず・仁者は憂えず
有終の美(ゆうしゅうのび) 最後まで遣り通して、立派な成果を上げること。終わり方を立派にすること。 類:●有終完美 例:「有終の美を飾る」
優柔不断(ゆうじゅうふだん) 《四熟》 ぐずぐずして、ものごとの決断が鈍(にぶ)く、煮え切らないこと。 類:●優遊不断●優柔寡断
遊手徒食(ゆうしゅとしょく) 《四熟》 これといって何をする訳でもなく、遊び暮らすこと。 類:●無為徒食
勇将の下に弱卒なし(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし) 強く勇ましい大将の元では、兵卒はそれに感化されて強くなり、弱い者はいない。 類:●強将の下に弱卒なし
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい) 《四熟》 力が勝(まさ)っている者が勝ち、劣っているものが負けること。特に、生存競争で強者や適者が栄え、そうでない者が滅びるということ。 類:●弱肉強食
宥恕減刑(ゆうじょげんけい) 《四熟》 寛大な心で許し量刑を減ずるという意味で、情状を酌量(しゃくりょう)して刑を軽くすること。
有心故造(ゆうしんこぞう) 《四熟》 心に企(たくら)みがあって、故意に作り出すこと。態(わざ)とすること。 類:●捏造(ねつぞう)
雄心勃々(ゆうしんぼつぼつ) 《四熟》 雄々しい心が盛んに起こってくる状態。心が盛んに気負い立つ様子。 例:「雄心勃勃として起こる」
融通が利く(ゆうずうがきく) 1.その状況を適切に処理できる。臨機応変に上手(うま)く処理できる。 2.金銭などに余裕がある。金銭の貸借(たいしゃく)などになんの支障もない。 ★「融通」は、古くは「ゆずう」とも<大辞林(三)>
融通無碍(ゆうずうむげ) 《四熟》 考え方や行動に差別や拘(こだわ)りがない様子。その場に当たって巧(うま)くものごとを処理し、一つのことに拘らない様子。また、機略に富んでいること。 類:●臨機応変●闊達自在 例:「融通無碍の柔軟な発想」
有声の画(ゆうせいのが) 心ある絵画という意味で、詩のこと。 ★絵画を「無声の詩」というのに対する言葉<国語慣用句辞典(集)>
勇退高踏(ゆうたいこうとう) 《四熟》 官職から勇退し、俗事を離れて悠々とした生活を送ること。また、その様子。 類:●悠悠自適
夕立は馬の背を分ける(ゆうだちはうまのせをわける) 夕立ちの雨は、馬の背の片側は濡らしても、もう片側は濡らさないという意味で、夕立ちが降る区域はごく狭いということの喩え。
有知無知三十里(ゆうちむちさんじゅうり) 知恵がある者とない者との差が甚(はなは)だしく隔たっているということを喩えた言葉。 故事:「世説新語−捷悟」 中国、後漢末に、魏の曹操が楊修とともに曹娥の碑の傍(そば)を通ったとき、碑の背に記された「黄絹幼婦外孫韲臼」の八字の意味を、楊修はすぐに悟ったが、曹操は30里行った後にやっと解き、「自分の才は卿に30里及ばない」と言った。 
勇にして礼無ければ則ち乱す(ゆうにしてれいなければすなわちらんす) 勇気があるのは大事であるが、その勇気に節度がなければ単なる乱暴者である。 出典:「論語−泰伯」「子曰、恭而無礼則労、慎而無礼則シ[艸/思]、勇而無礼則乱」
夕虹百日の旱(ゆうにじひゃくにちのひでり) 夕方に虹が立つのは晴天が続く前兆である。
雄飛(ゆうひ) 1.雄の鳥が飛揚するように、勢い盛んに勇ましく活動すること。 反:■雌伏 出典:出典:「後漢書−趙典伝」「大丈夫当雄飛、安能雌伏」 2.未開の地や外国に行って、盛んに活躍すること。 例:「海外に雄飛する」
熊羆(ゆうひ) 1.熊と羆(ひぐま)。2.転じて、勇気ある者の喩え。 類:●熊虎
夕日の降ち(ゆうひのくだち) 「降ち」は、傾くこと。夕方に日が傾くこと。また、その時分。
右文左武(ゆうぶんさぶ) 文を右にし武を左にするということで、文を尊び武を重んじること。文武両道を兼備すること。 類:●文武両道●左文右武
夕べを残す(ゆうべをのこす) 夜に入ってなお、夕方の様子や気分を残し留めている。
幽明境を異にする(ゆうめいさかいをことにする)[=境(きょう)を分かつ] 死別して冥土と現世とに分かれる。死に別れる。 類:●幽明処を隔つ
幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)[=相(あい)隔つ] → 幽明境を異にする
有名無実(ゆうめいむじつ) 《四熟》 名だけがあって、その実質がないこと。名前が意味するほど実際には価値がないこと。 類:●名あって実なし 例:「有名無実の規則」
夕焼けに鎌を研げ(ゆうやけにかまをとげ) 1.夕焼けは翌日の天気が良い兆(きざ)しだから、鎌を研いで、明日の農作業に備(そな)えなさいということ。特に、稲刈りの時期に言う。 類:●秋の夕焼けは鎌を研いで待て ★朝焼けは雨、夕焼けは晴れというのが、昔の天気予報の定説だった。 2.なにごとも行き当たりばったりではいけない、準備が肝心だということ。
遊冶郎(ゆうやろう) 酒色に溺(おぼ)れ道楽に耽(ふけ)る男。 類:●放蕩者●遊び人●道楽者
悠悠緩緩(ゆうゆうかんかん)[=優優閑閑] 《四熟》 気長に構えている様子。ゆとりがある状態。 用例:中華若木詩抄−上「高楼に目を放てゆうゆう緩々とあるが」
悠悠自適(ゆうゆうじてき) 《四熟》 俗世間の煩(わずら)わしさを超越して、心の赴(おもむ)くままにゆったりと日を過ごすこと。 類:●晴耕雨読 例:「悠悠自適の生活」
幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな) 幽霊だと思って怖がっていたものを良く良く見ると、風に揺れる枯れ薄(すすき)であった。 1.怪異なものの実体を確かめてみると、案外、有り触れたものであるということ。2.怖いと思えば、なんでもないものまで、恐ろしく感じられるものだということ。 類:●落ち武者は薄の穂に怖ず●風声鶴唳(ふうせいかくれい)●水鳥の羽音に驚く
幽霊の浜風(ゆうれいのはまかぜ)[=浜風に会ったよう] 幽霊が塩気を含んだ強い浜風に吹き晒(さら)されたように、ぐったりとして元気がない様子。 類:●青菜に塩●蛞蝓に塩 ★京いろは歌留多の一つ。
雄を争う(ゆうをあらそう) 力の強弱や逞しさを、または、支配者としての権力などを争うという意味で、互いに優勢を競うこと。 類:●覇(は)を争う
勇を鼓す(ゆうをこす) 勇気を奮い立たせる。