「冠」とは誕生から長寿までのお祝い
「冠婚葬祭」の「冠」とは、文字が示すとおり、冠をかぶることができる成年に達したことも意味をします。
昔は男子が十五歳になると、頭に冠をのせる「元服加冠」の儀式を行なうしきたりがありました。つまり、子供が一人前になって社会の一員に仲間入りを祝う儀式のことで、現代の成人式のようなものです。
時代とともに「冠」の意味が広がって、子供が誕生して成長していく過程でごとをすべて「冠」というようになり、さらに、成人してからの人生の節目の祝いごとまで含まれるようになりました。還暦や喜寿などの賀寿の祝いも「冠」という。誕生してから死ぬまでのあいだ、いわば人生の通過儀礼的な祝いごとを指すようになったのです。
つまり「冠」とは、誕生してから死ぬまでのあいだ、いわば人生の通過儀礼的な祝いごとを指すようになったのです。
「冠」の主な祝いごと・・・誕生祝いから始まって、初節句、七五三、入園、入学祝い、卒園、卒業祝い、就職、就職祝い、成人式、結婚記念日、賀寿といった通過儀礼的なもののほか、昇進、栄転祝い、受賞、叙勲祝い、それに新築祝い、快気祝いごとも含まれます。