お七夜とは、赤ちゃんの名前を決めて、健やかに成長して欲しいと願う、誕生後初めての儀式です。医療設備や衛生管理がしっかりしている今とは違い、昔は出産後すぐに亡くなってしまう赤ちゃんが多かったので、生後三夜、五夜、七夜、九夜に、無事に育っていることを祝っていました。その名残で、お七夜だけが今も儀式として残っているのです。

 「名づけ祝い」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれまんせ。これはお七夜の別名なのです。めいめい披露の祝宴を開く場合もあります。

昔は父方の実家で行われていて、命名書を書いて床の間に飾り、親戚や仲人などを招いて盛大にお祝いをしました。しかし最近では、まだまだ万全でない産婦の体調を気遣い、身内だけで食事会をするなどで簡単にすませる場合が増えていますね。

 お七夜のお祝いを贈る場合は、紅白、蝶結び、のし付きの祝儀袋を選び、「御祝」「祝御七夜」「祝命名」などの表書きをします。

祝宴に招かれた際に渡し、もらった側はお返しの必要はありません。