花嫁の着物は、大きく分けて白無垢・色打掛・振袖の3つです。
その中でもっとも格が高いといわれるのが白無垢です。打掛(一番上に掛ける着物)、掛け下(打掛の下に着る振袖)、その他の小物類もすべて「白」で統一された着物です。
現在一番人気が高い和装は、花嫁ならではの振袖である引き振袖(お引き摺り)でしょう。振袖の裾を引いた振袖のことです。中でも人気は、黒地の引き振袖(黒引き)。この黒引きは花嫁の正礼装として、挙式でも着ることができます。
ここで注意したいのが挙式に着られる振袖は、黒引きだけだということ。いわゆる一般的な振袖は披露宴での着用はよいのですが、神前式ではふさわしくありません。
神前式での挙式は、綿帽子か角隠しを必ずつけることが慣わしとなっています。綿帽子は浄化と神聖化するという意味があり、魔よけのために被ったとも言われています。
綿帽子は白無垢のときだけ許されていましたが、最近は色打掛でもつかえる同色の綿帽子もあります。黒引きを着て、ヘアスタイルは洋髪にするコーディネートも流行っていますが、神前式を行うなら角隠しを合わせましょう。流行の神前式といえども、常識は知っておきたいものです。伝統を取り入れつつ、自分らしい和装花嫁になりましょう。
花婿…五つ紋付羽織袴
※仏前式も花嫁衣裳は、白無垢・色打掛&文金高島田又は角隠し又は綿帽子。花婿は、五つ紋付羽織袴衣裳