大みそかは、旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)ともいい、年越(としこし)、大つごもり、大年(おおとし)、年越しの夜のことを除夜(じょや)とも言います。
もともと“みそ”は“三十”であり、“みそか”は30日を指しますが、ただし、月の大小が年によって変動するので、実際には29日のこともあった。現在は、新暦の12月31日が大晦日と呼ばれています。
この日は1年の境という意識があり、全国の寺院ではこの夜、除夜の鐘といって108回鐘がつかれます。百八つの煩悩(ぼんのう)を覚醒(かくせい)するためといわれています。
大晦日には、様々な年越しの行事が行われます。大晦日といてば、普段は早く寝る子供も、夜更かしが許されるのではないでしょう。かつては、1年の最後の日の除夜は年神を迎えるために、皆で一晩中起きている習わしがありました。
新たな気持ちで厳粛に新年を迎えるとき、一族一家が一緒に過ごす事が大切と考えられていたのです また、大みそかの夜は正式な食事をするものだという認識があり、これをオセチとよんでいる地方もあります。セチは正式な食事のことで、この夜の食事が一年中でもっとも重要な食事とみなされていました。