夏も近づく八十八夜。八十八夜とは暦の雑節の一つのことで、太陽暦の5月2日ごろにあたり、立春から数えて88日目をいいます。雑節とは二十四節気以外に、季節の変化の目安とする特定の日の総称です。他にも節分・入梅・半夏生・二百十日・土用・彼岸などがあります。
この日に摘んだお茶は極上で、このお茶を飲むと長生きするといわれ、縁起のいい日とされてきました。
また、八十八夜は春から夏に移る節目の日とされています。「八十八夜のわかれ霜」というように、霜の降りることもあり、新芽を出した農作物に大きな被害を与える季節も終わりを告げ、夏への準備をする決まりの日です。この日を過ぎると霜などの心配が無くなり、稲や野菜などの種まきの目安とされていました。