織姫と彦星が、一年に一度逢瀬する七夕。七夕(しちせき/たなばた)は、日本・中国・朝鮮などにおける節供・節日のひとつです。

もともと日本には日本の棚織津女(たなばたつめ)の伝説があったのですが、中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、合わさって生まれた言葉なんですよ。
古くは、棚機(たなばた)とも表記し、今日一般的にたなばたと発音するのはその名残といわれています。 

織女星(織姫・こと座のα星ベガ)と牽牛星(彦星・わし座のα星アルタイル)の二つの星が旧暦7月7日、1年に一度天の川を越えて逢瀬を楽しんだ織姫伝説が作られました。
 
牽牛は農時を知る基準となり、織女はその名の示すように養蚕や裁縫をつかさどる星とされていた。陰暦7月の初めころは、この二星が北東から南西に横たわる天の川を挟んで、人々の頭上に明るく見えるところから、擬人化して二星の相会う伝説が生まれたのです。