色々な場合の救急処置

クラゲに刺されたときの救急処置
すぐに、海水と砂を混ぜて、こする。そのあと真水でよく洗い、せっけんで泡立てて流し去る。重曹水の湿布をしておくと、たいてい軽くてすむ。

筋肉痛になったときの救急処置
激しい運動をしたあと、筋肉痛を起こしそうな部分に温湿布をします。痛み始めたら、普通の湿布で冷やす。痛みがなくなりかけたら、再び温湿布をする。(筋肉痛になったら、その部位の筋肉をなるべく使わないようにすることが大切)

こむらがえりを起こしたときの救急処置
すぐに足を伸ばし、親指を強くうしろへ曲げます。あとで、温湿布と筋肉マッサージをする。

乗り物酔いしたときの救急処置
乗り物酔いしやすい人は、乗車の30分前に酔い止めの薬を飲みます。ただし、運転する人は眠くなるのでやめておいた方が良い。乗り物が大きく揺れ出したら、顔を後ろに倒すか、あおむけに寝て、目を閉じ、静かに呼吸を整える。顔色が青くなり、吐き気がきたら、もう薬を飲まず、なるべく体を楽にし、体を締め付ける衣類(帽子、ネクタイ、ベルト等)をはずす。嫌なにおいや熱風のくるところから遠ざける。風通しをよくし、吐き気がくれば我慢せず吐く。薬以外の予防法としては、乗車前に「自分は酔わないんだ」と自己暗示をかけておく事、ゆるい服装にすること、バスであれば前の方の揺れの少ない席を選ぶ。

蜂、ぶゆに刺されたときの救急処置
直後に、口で毒を吸い出す。蜂の場合は、毒針を先に抜き取る。2〜3回吸い出したあと、せっけんと水でよく洗い、拭き取って抗ヒスタミン、ステロイド軟膏をぬり、重曹水の湿布をしておく。重症のときには、ステロイドの注射を受けると効果がある。(傷口に小便をかけたりしてはダメ)

魚の骨がのどに刺さったときの救急処置
指で舌を押さえ、一気にのどから出るせきを繰り返したり、ごはんやいもを噛まずに飲み込む。それでも取れなければ、耳鼻科医へ。

しゃっくりが止まらないときの救急処置
胃部を軽く手で押さえてゲップを出す。0.5〜2%の薄い重曹水を飲む。できるだけ長く呼吸を止める。両方の目の玉を数分間指で押さえる。

ぎっくり腰になったときの救急処置
安静第一です。あおむけに寝てひざを曲げ、硬めの布団の上に休む。もし この姿勢が辛ければ、横向きでひざを曲げたかっこうでも良い。出来れば、幅広のさらしもめんを腰部と臀部にしっかり巻いて、4〜5日は安静。痛みが長引くときは整形外科医へ。

鼻血が出たときの救急処置
@いすに腰掛け、気分を落ち着かせる。
A頭を前傾させ、口で息をし、出血する方の小鼻を外から指で圧迫する。B清潔なガーゼを、軽く出血する方の穴へつめて圧迫すれば確実。(上を向いたり、首の後ろを叩いたらダメ)

鼻に異物が入ったときの救急処置
ヘアピンの丸い方を鼻の穴の壁に沿わせて入れ、引き出すのも一方法です。(大抵は、もう片方の鼻の穴を指でふさぎ、息を思い切り吹けば取れる)

耳に異物が入ったときの救急処置
昆虫のときは、耳に電灯などの光を当てると出てくる。豆などは無理して取り出さず、耳鼻科医へ。

のどに異物がつまったときの救急処置
大人は指で舌を押し下げて、一気にせきを2〜3回する。または、前かがみになって、他の人に背中を強くたたいてもらう。。横に寝て、のどの奥を指で一かきしてみると引っかかることもある。子供はさかさに抱いて、背中を2〜3回強く。それでも取れなければ早急に耳鼻科医へ。

目に異物が入ったときの救急処置
@まぶたを下げて調べる。
A上まぶたを反転させて調べる。B異物が見つかれば、水を含ませた綿棒で吸い取とる。または、水道の流水や洗面器に張った水の中で目をパチパチする。

頭を強く打ったときの救急処置
昏睡状態なら、静かに半伏せ体位にする。時刻のチェックを忘れずに。振動を与えたり、首を曲げたりするのは禁物。

タバコ誤飲のときの救急処置
口の中に残っているものを出し、多量の水、牛乳を飲ませ吐かせる。体を保温し急いで病院へ。

胸痛のときの救急処置
緊急を要する場合があるので、救急車を依頼して、すぐ病院に。

腹痛ときの救急処置
安静にする。腹に力が入らない姿勢をとらせる。
腹痛が激しい、嘔気、嘔吐が続く、吐物に便の臭いがする、腹部がふくれている、 ぐったりしているなどの時は、至急病院に。
温めてたり、冷やしたり絶対にしない。腹痛が激しい時は、勝手に下剤や痛み止めを与えない。病院にて診察を受ける。

けいれんのときの救急処置
寝かせて安静にし、衣服をゆるめて保温する。舌をかまないようにガーゼのハンカチをくわえさせる。呼吸が止まっている時は、人工呼吸をする。けいれんがおきている時は安静が必要なので、いきなり動かさない。たびたび起こす場合は病院に。

骨折のときの救急処置
骨折部分を安静にし、付近の関節も動かさないようにする。骨折部分を副木で固定する。開放性骨折の場合、出血が多い時は止血し、ガーゼで覆う。骨が出ている時は、そのまま固定する。傷口を洗ったり、骨を戻したりしない。保温する。急いで病院に。

血が止まらないときの救急処置
人間は一度に1/3以上の出血があると、生命が危険になる。手足の出血の場合、その部分を高くあげる。頭や胸をけがした時は、顔色が青くても 足を上げてはだめ。できるだけきれいなガーゼなどで、傷口を直接強く押えるか、強めに包帯をして、出血部を心臓より高くして、そのまま病院に。
傷口にチィッシュペーパーや、綿をあてると繊維が傷口について組織を傷めるので、行わない。
きれいな布などがなく、強く押えられなかった場合は、間接圧迫止血法、傷口より心臓に近い動脈を手や指で圧迫して止血する。圧迫した手を放すとすぐ出血するので、押えたまま病院に。
間接圧迫止血法と直接圧迫止血法を併用すると良い。

切断などの場合のみ、止血帯を使う。止血帯は、幅5cmのもので、傷口から3cmほど心臓よりのところで締める。止血帯をかけた上は覆わずに、止血時間を書いておく

やけどのときの救急処置
表皮やけど:皮膚が赤くなってヒリヒリ痛む場合は、きれいなハンカチなどを当てて、水道水で痛みがなくなるまで冷やす。冷し方が足りないと、翌日2度の水ぶくれになる事がある。

真皮やけど:水ぶくれができて強く痛む場合は、きれいなハンカチなどを当て、水道水で痛みがなくなるまで冷やす。消毒ガーゼを当てて、水ぶくれがつぶれないようにガーゼをあてて、ガーゼを当てて、病院に。

全層やけど:皮膚が白くなり焦げる、痛みを感じない場合は、きれいなハンカチなどを当てて、水道水で痛みがなくなるまで冷やす。消毒ガーゼを当てて、病院に。小さいやけどでも、必ず受診をした方が良い。

広い範囲のやけどは、救急車を依頼する。衣類を着たまま上から水をかけて冷やす。衣類が皮膚にくっついている時は、決してはがさない。体は保温して、やけどの部分を冷やし続けて、急いで病院に。

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