82.【お】 『驕(おご)る者(もの)久(ひさ)しからず』 (2001/06/18)
『驕る者久しからず』
栄華を窮(きわ)め、勝手な振舞いをする者は、いつまでもその地位にいることはできない。
類:●奢る平家久しからず●Pride goes before a fall.
★「平家物語」の冒頭の「驕れる人も久しからず」から出来た言葉。
出典:平家物語(へいけものがたり) 鎌倉前期の軍記物語。「徒然草」には作者として信濃前司行長の名があるが、成立年とともに未詳。12世紀末の治承・寿永期の動乱を、平清盛を中心とする平家一門の興亡を軸としてとらえ、仏教的無常観を基調に、叙事詩的に描く。古くは「治承物語」と呼ばれ、3巻または6巻の時代があったようだが、次第に加筆・増筆され、多くの異本を生じた。世に行われている一方流の語り本は12巻で、巻末に「灌頂巻」がある。語りものとして琵琶法師によって語られ、広く愛好され後世の文学に大きな影響を与えた。「平語」。
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