295.【ち】 『知音(ちいん)』 (2005.08.01)
『知音』
1.心の底を打ち明けて話すことができる友。心の通じ合った親友。 類:●無二の友●高山流水
2.友人。知り合い。知人。
3.男と女が親しくすること。恋情を通じること。遊女の馴染み客となること。また、愛人。 用例:浮・風流曲三味線−四「彼奴も相応に飯焼(ままたき)に知音して」
出典:「三国志−魏志・王粲伝」「昔伯牙絶絃於鍾期、仲尼覆醢於子路、痛知音之難遇、傷門人之莫逮也」
故事:「列子−湯問」 中国の春秋時代、琴の名手伯牙(はくが)が弾く曲を、その友人の鍾子期(しょうしき)はよく理解していた。鍾子期の死後、伯牙は自分の音楽の真髄を理解して呉れる友は他にはいないとして、琴の弦を切ってしまった。 →参照:絶弦
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