400.【ひ】 『尾生(びせい)の信(しん)』
『尾生の信』
命を賭しても約束を守ること。信義が固いこと。また、馬鹿正直で融通が利かない者の喩え。
故事:「荘子−盗跖」「戦国策−燕策・昭王」「史記−蘇秦伝」など 中国、春秋時代、魯の尾生という男が女と橋の下で会う約束をして待っていたが女は来ず、大雨で河が増水しても男は尚約束を守って橋の下を去らなかったために、ついに溺死したという。
出典@:荘子(そうじ) 78 偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎず 参照。
出典A:戦国策(せんごくさく) 44 鷸蚌の争い 参照。
出典B:史記(しき) 18 網呑舟の魚を漏らす 参照。
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