−ひも(himo)−
比目の魚(ひもくのうお) 1.比目の魚(=目が各々一つしかなく、二匹並んで初めて泳ぐことができるという想像上の魚)。また、一般に、カレイやヒラメの類のこと。2.夫婦の仲が睦(むつ)まじいことの喩え。
比目の枕(ひもくのまくら) 一説に、比目の魚は二匹並んで泳ぐといわれることから、男女が枕を並べて寝ること。特に、夫婦が睦(むつ)まじく添い寝する喩え。 類:●共寝●比目の契(ちぎ)り●比翼の契り 反:■比目の睦び一頬(いっきょう)を並べず
眉目を開く(びもくをひらく) 顔の中央に寄せていた眉や目を左右に開くという意味で、心配事が解決してほっと安心する様子。 類:●愁眉(しゅうび)を開く
終日(ひもすがら) 一日じゅう。対:■夜もすがら
紐解く(ひもとく)[=繙く] 1.紐を解く。また特に、下紐を解く。男女が共寝することの喩え。2.権威が衰えて政治が乱れることの喩え。3.蕾(つぼみ)が開く。蕾が綻(ほころ)びる。 用例:古今−二四六「ももくさの花のひもとく秋ののに」 4.書物の帙(ちつ)の紐を解く。書物を開く。また、本を読む。 用例:俳・芭蕉庵小文庫−冬「書を紐とゐて」 用例の出典:芭蕉庵小文庫(ばしょうあんこぶんこ) 俳諧。中村史邦編。元禄9年(1696)・・・詳細調査中。
紐を付ける(ひもをつける) 解決の糸口に紐を結び付けるという意味から、事を解決する手掛かりとなるものを見つけ出すこと。 類:●紐に取り付く●糸口を掴む