−いち(さ)(iti3)−
・一字一句(いちじいっく) 一つの文字と一つの句。僅かな字句。また、喋る一言一言。 例:「一字一句も聞き漏らすまいと」 類:●一言一句
・一事が万事(いちじがばんじ)
・一字千金(いちじせんきん)
・一日三秋(いちじつさんしゅう) →いちにちさんしゅう
・一日千秋(いちじつせんしゅう) →いちにちせんしゅう
・一日作さざれば一日食らわず(いちじつなさざればいちじつくらわず) 一日仕事をしなければ、その一日は食事を摂らない。勤労の尊さを言ったもの。 出典:「五灯会元−馬祖一禅師法嗣・百丈懐海禅師」「故有一日不作、一日不食之語」 ★唐の高僧、百丈懐海(えかい)禅師の言葉。
・一日の長(いちじつのちょう) 1.他人より少し年上である。 出典:「論語−先進」「以吾一日長乎爾、亟吾以也」 2.転じて、経験や知識、技能などが他の人より、少し余計に優れている。 出典:「旧唐書−王珪伝」
・一時の権、万世の利(いちじのけん、ばんせいのり) 国家を統率する者には、その場の都合で行使する一時の権道と、永遠の利益となる万世の利が必要である。ここでの「一時の権」は「戦時における謀(はかりごと)」のこと、「万世の利」は「信義」のこと。 類:●戦陣の間には詐偽を厭わず 出典:「韓非子−難篇・一」「夫舅犯言、一時之権也、雍季言、万世之利也」 晋(しん)の文公(=重耳)の言葉。
・一字の師(いちじのし) 一文字の教えを受けた師。また、詩文などを添削し指導してくれた人。 出典:「唐言−切磋」 李相が、一字の誤読、誤記、また詩の一字の不適当な表現を訂正してくれた恩人を師と呼んだ。
・一時分限(いちじぶげん・ぶんげん) 俄(にわ)かに大きな利益を得て、大金持になること。また、その人。 類:●俄か分限●俄か大尽●成金(なりきん)●俄か長者
・一字褒貶(いちじほうへん) 一字の使い分けで、人を誉めたり、貶(けな)したりすること。 類:●春秋の筆法 出典:杜預の「春秋左伝−序」 出典:春秋左氏経伝集解(しゅんじゅうさしきょうでんしゅうかい) 春秋左氏伝の注釈書。杜預(どよ)。現存している最古の春秋左氏伝の注釈書。 人物:杜預(どよ) (「とよ」とも)中国、西晋の武将、学者。222〜284。字は元凱。匈奴の乱を鎮定、呉を平定して当陽県侯に封ぜられる。学者としてもすぐれ、「春秋左氏経伝集解」「釈例」などがある。
・一汁一菜(いちじゅういっさい) 汁(しる)一品、おかず一品だけの食事。転じて、質素な食事。
・一樹の陰一河の流れも多生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん) 知らぬ者同士が、雨を避けて偶々(たまたま)同じ木陰に身を寄せ合ったのも、あるいは、偶々同じ川の水を飲んで育ったのも、前世からの因縁によるものだ。 類:●袖振り合うも多生の縁●躓く石も縁の端 出典:「説法明眼論」「或処一村、宿一樹下、汲一河流、一夜同宿、一日夫婦、皆是先世結縁」 出典:説法明眼論(せっぽうみょうがんろん) 禅書。圓通述。・・・調査中。
・一上一下(いちじょういちげ) 1.上がり下がること。また、上げたり下げたりすること。2.刀を上から打ちおろし、下に打ち払うこと。また、刀で激しく打ち合うこと。3.
その瞬間瞬間の場面に応じて適切に対処すること。あれこれ駆け引きをすること。 例:「一上一下虚々実々」
・一陣の雨(いちじんのあめ) 一吹きの風と共にさっと降って通り過ぎる雨のこと。春先の雨とか夏の夕立などをいう。 類:●俄か雨●驟雨(しゅうう)
・一族郎党(いちぞくろうどう・いちぞくろうとう) 1.一家一族。2.武士の家来。また、一家の子分たち。3.家の子と従者。