−かち(kati)−
・搗ち合う(かちあう) 臼(うす)で搗くときに杵(きね)がぶつかり合うという意味。 1.物と物とがぶつかり合う。 用例:多情多恨「勢ひ両面の背は搗ち合はねばならぬ」 2.ものごとが偶然同じ時・所に重なる。 例:「予定が搗ち合う」 3.槍先で、互いに打ち合ったり、たたきあったりする。互いに、槍で戦う。 用例:日葡辞書「ヤリデカチワウ」
・渦中に身を投ず(かちゅうにみをとうず) 渦巻く水中に身を投げ入れるという意味から、錯綜(さくそう)した事件や問題の中に分け入ってその当事者になること。
火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう) 他人の利益のために危険を犯すこと。非常な危険をおかすこと。 寓話:ラ・フォンテーヌの「寓話」「猿が猫を煽(おだ)てて、囲炉裏の中の栗を拾わせて、猫が大火傷をした。」 出典:寓話(ぐうわ) 寓話集。ラ・フォンテーヌ。1−6巻(1688)、7−11巻(1678−9)、12巻(1693)。237篇。版画、モロー。多くイソップ童話を素材としているが、ルイ14世治下宮廷への風刺なども盛り込まれている。 人物:ラ・フォンテーヌ(ジャン。ド) フランス古典派の詩人。1669−94。「寓話集」12巻。人間を動物になぞらえて世相を風刺。・・・詳細調査中。
・火中の蓮花(かちゅうのれんか) 実際にはありえないことの喩え。 類:●麒麟の一角
・かちんと来る(かちんとくる) 俗語。「かちん」は、硬いものがぶつかるときの小さいが鋭い音を意味する擬音語。相手の言動がこちらの感情を害し、非常に不愉快に思うこと。 例:「無遠慮な態度にかちんと来た」