−みほ(miho)−
未亡人(みぼうじん) 夫を亡くした妻。夫に死なれた婦人。夫と共に死ぬべきであるのに、未だ死なない人の意から。 類:●寡婦(かふ)●後家(ごけ) 故事:「春秋左氏伝−荘公二十八年」「今令尹不尋諸仇讐、而於未亡人之側、不亦異乎」 楚の成王の世、令尹の子元が、先王(文王)の夫人で今は寡婦である息ギ[女+為](そくぎ)を誘惑しようと、夫人の宮殿の側に館を建てて「万の舞い」を演奏させた。それを聞いた夫人は「亡き殿は、この曲を軍の調練にお使いでした。今令尹はこれを仇討ちに使うどころか、この未亡人の側で演奏される。まったく異なことです」と言った。 ★元来は自称の語で、自分を遜(へりくだ)って言うものあり、他人が呼ぶのは失礼に当たったが、現在では主に他人から指して言うものとなった。