−たま(ら)(tama9)−
・堪らない(たまらない) 1.我慢できない。堪(こら)えられない。遣り切れない。耐(た)え難(がた)い。 用例:曾我物語−一「滝口、たまらぬ男にて、首を取るか取らるるか、力は外にも有らばこそ」 例:「毎日暑くて堪らない」 2.程度が甚だしい。好・悪、善・悪などと共にいう。 類:●堪(こた)えられない 3.…されることに耐えられない。とても困る。 例:「毎朝五時に起こされたのでは堪らない」 4.程度が甚(はなは)だしい。じっとしていられないほどである。 例:「娘が可愛くて堪らない」 ★形容詞などの連用形に「て」の付いた形に添えて用いる場合には、「ひどく…である」という感情をあらわす<国語大辞典(小)> 用例の出典:曾我物語(そがものがたり) 軍記物語。仮名本は12巻、真名本は10巻。作者は伊豆・箱根関係の唱導師か。鎌倉中期から南北朝時代にかけて成立か。曾我兄弟の敵討ちに関して発端から後日談に至るまでの伝承を故事などをまじえて語る。「曾我物」といわれるジャンルのもとになる作品。
・堪るものか(たまるものか) そのような事が起こる筈がない。また、そのような状態のままにしておく訳にはいかない。 例:「負けて堪るものか」 ★動詞の連用形に「て」の付いた形に添えて<国語大辞典(小)>