16.【あ】 『虻蜂(あぶはち)取(と)らず』 (2000/02/28)
『虻蜂取らず』
虻と蜂の両方を捕らえようと欲張ったばかりにどちらも捕れなかったという意味から、余り欲張ると却って何一つ手に入れることができないということの喩え。
類:●二兎を追うものは一兎をも得ず●一も取らず二も取らず●花も折らず実も取らず●三を遮(さえぎ)りて一を得ず●Between two stools one falls to the ground. <「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
反:●一石二鳥一挙両得
★ 昭和34年(1959)金子武雄氏(国文学者)の発表により、虻や蜂を取ろうとしているのは、蜘蛛(くも)だと解釈するのが主流。蜘蛛の巣に虻が掛かって、これを捕らえようとしたところ、蜂も巣に掛かったので、虻をそのままにして、蜂の所に行った。その間に虻は逃げ出し、蜂にも逃げられたとする。
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