133.【か】 『邯鄲(かんたん)の夢(ゆめ)』 (2002/06/17)
『邯鄲の夢』[=枕]
1.「枕中記」の故事:邯鄲で盧生(ろせい)が見た栄華の夢のこと。
2.派生して、枕をして眠ること。人の世の栄枯盛衰は儚いものだということ。
類:●盧生の夢●黄梁(こうりょう)の一炊●一炊の夢●邯鄲の枕●邯鄲夢の枕●Pleasure and joy soon come and soon
go.(悦楽は長くは続かない)<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
故事:「枕中記」 貧乏で立身出世を望んでいた盧生という青年が、趙の都、邯鄲で呂翁という仙人から、栄華が意のままになるという枕を借り、転寝(うたたね)をしたところ、富貴を窮(きわ)めた50余年の夢を見たが、覚めてみると炊き掛けていた粟(あわ=黄梁)がまだ煮えないほどの短い間であった。
出典:枕中記(ちんちゅうき) 中国の伝奇小説。唐の沈既済撰。李泌撰と題するものもある。「邯鄲(かんたん)一炊の夢」の故事を題材にしたもので、後世、文学の題材として好んで使われた。
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