349.【と】 『虎(とら)の威(い)を借(か)る狐(きつね)』
『虎の威を借る狐』
他人の権勢に頼って威張る小人物の喩え。
類:●晏子(あんし)の御(ぎょ)●笠に着る●甲に着る
寓話:「戦国策−楚策」 虎に捉えられた狐が「天帝が私を獣の長とされたのだから、私を食べると天帝の意に背く。嘘だと思うなら、どんな獣も私を見て逃げるのを、後について来て確かめよ」と言った。確かに獣たちは皆逃げ出した。虎は、獣たちが狐の後ろにいる自分を恐れて逃げたことに気付かなかった。
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