−あこ(ako)−
顎が落ちる(あごがおちる) 1.非常に味が良い。おとがいが落ちる。2.大笑いすること。 類:●頬っぺたが落ちる
顎が外れる(あごがはずれる) 大いに笑う。
顎が干上がる(あごがひあがる) 生計を立てる手段を失って食えなくなる。生活に困る。 類:●口が干上がる●飯が食えなくなる●暮らしが立たなくなる
顎から先に生まれる(あごからさきにうまれる) おしゃべりな人や口ばかり達者な人をあざけっていう。 類:●あごたから先に生まれる●口から先に生まれる●顎高い
阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ) 隠し事も度重なると人に知られるようになる。 伝説:古今六帖−三「逢ふ事を阿漕の島にひく網のたび重ならば人も知りなむ」などに残る。 謡曲などによって、一般化した。 参考:「謡曲・阿漕」 伊勢の神宮に供える魚をとるための禁漁地であったが、ある漁師がたびたび密漁を行なって捕えられた。 出典:阿漕(あこぎ) 謡曲。四番目物。各流。世阿弥。伊勢国阿漕ケ浦で密漁をして海に沈められた漁夫の亡霊の懺悔(ざんげ)の物語を眼目にしたもの。
顎で使う(あごでつかう)[=の先で使う] 高慢な態度で人を使う。 類:●おとがいで人を使う
顎で蠅を追う(あごではえをおう) 手で蠅を追うこともできないほど力の衰えた状態。 ★特に、腎虚(じんきょ)で精力消耗した者にいう<国語大辞典(小)> 参考:腎虚(じんきょ) 漢方の病名で、腎水(精液)が涸渇し、身体が衰弱すること。
顎振り三年(あごふりさんねん) 1.尺八を吹くのに、顎を振る練習をするだけでも三年は掛かる。ものごとの奥義に達するには、地道で多大な努力が必要である。 類:●首振り三年 2.転じて、簡単そうに見えることでも、実際やるとなると、大変な苦労があるということ。 類:●商い三年●売り出し三年●ぽつぽつ三年波八年●櫓三年に棹八年
顎を出す(あごをだす) 疲れのため、腰が引け顎が出る格好になる。疲れ切った様子。 類:●疲労困憊(ひろうこんぱい)
顎を撫でる(あごをなでる) 得意な様子を表わすしぐさ。 類:●髭を撫でる
顎を外す(あごをはずす) 大笑いする。 類:●顎が外れる●おとがいを解く
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