04.【あ】 『秋(あき)の扇(おうぎ)』 (1999/11/22)
『秋の扇』
夏を過ぎて顧(かえり)みられなくなった扇を我が身の境遇に喩えた言葉。男の愛を失った女のこと。
類:●班女(はんにゅ)が扇
故事:「文選−怨歌行」 漢の成帝の宮女、班(はんしょうよ)が、君寵の衰えた我が身を秋の扇に喩えて詩を作った。
出典:文選(もんぜん) 中国の詩文集。30巻。梁の昭明太子蕭統(しょうとう)らの撰。6世紀前半に成立。唐の李善注本60巻が伝わる。周から梁に至る約千年間の美文の粋、約800編を文体別・時代順に並べたもの。中国現存最古の選集。日本への伝来は古く、「白氏文集」と共に文集(もんじゅう)・文選と併称された。
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