171.【け】 『挂冠(けいかん)』 (2003/03/10)
『挂冠・掛冠』
冠(かんむり)を脱いで柱などに掛けるという意味で、官職を辞(や)めること。辞職すること。
類:●骸骨を乞う
故事:「後漢書−逸民伝・逢萌」 中国、後漢の逢萌が王(おうもう)に仕えることを潔しとしないで、その役職の冠を都の城門に掛けて斛東に去った。
出典:後漢書(ごかんじょ) 中国の正史。二十四史の一つ。120巻。本紀10巻、列伝80巻は南朝宋の范曄(はんよう)、志30巻は晋の司馬彪(しばひょう)の撰。1022年成立。後漢(25〜220)の歴史を記したもの。紀伝の部には唐の李賢の注、志の部には南朝梁の劉昭の注を付記する。注釈書に、清の王先謙の「後漢書集解」120巻がある。
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