202.【さ】 『塞翁(さいおう)が馬(うま)』 (2003/10/14)
『塞翁が馬』
人生では禍(わざわい)がいつ福の因(もと)になるか分からず、また福がいつ禍の因になるか分からない。吉凶福禍の転変は測り知れず、禍も悲しむにあたらず、福も喜ぶに足りないということ。
用例:俳・毛吹草−二 「人間(ニンゲン)万事塞翁が馬」
類:●人間万事塞翁が馬●禍福は糾える縄の如し●Life can be long and you got to be so strong and the world is so tough. Sometimes I feel I've had enough. --John Lennon (1940-80): How?<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
故事:「淮南子−人間(じんかん)訓」 昔、中国の北辺の老人(塞翁)の馬が逃げたが、後に立派な馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬から落ちて脚を折ったが、そのために戦争に行かずにすんだ。このように人生の吉凶は簡単には定め難いものである。
用例の出典:毛吹草(けふきぐさ) 江戸初期の俳書。5冊。松江重頼著。寛永15年(1638)成立、正保2年(1645)刊。俳諧の作法を論じ、句作に用いる言葉や資料を集め、句作の実例として四季に分けた発句2000句、付合(つけあい)100句を収録。貞門の俳論を代表する。
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