232.【し】 『食指(しょくし)が動(うご)く』 (2004/05/17)
『食指が動く』
1.食欲が兆(きざ)すこと。 例:「とろけそうな大トロを見て食指が動いた」
2.何かをしてみたい気持ちが起こること。また、広く、ものごとに興味や関心が湧(わ)くこと。 例:「現品限りと聞いて食指が動いた」
故事:「春秋左氏伝−宣公四年」「子公之食指動、以示子家曰、他日、我如此、必嘗異味」 中国、春秋時代、鄭(てい)の子宋が霊公に呼ばれた時、自分の人差し指が動いたのを見て、ご馳走にありつける前触れだと子家に言った。その通り鼈(すっぽん)の料理が出されたが、その話を聞いた霊公は意地悪して子宋に食べさせなかった。この恨みで、やがて霊公は子宋に殺されることになる。
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