321.【て】 『手鍋(てなべ)を提(さ)げる』 (2006.02.06)
『手鍋を提げる』
使用人を置かず、自分で煮炊(にた)きをするような、倹(つま)しい暮らしをする。貧しい生活をすることの喩え。
類:●口を糊す●糊口を凌ぐ●露命を繋ぐ●一箪の食一瓢の飲
★「手鍋」は、囲炉裏(いろり)などに吊るすように作られた弦(つる)付きの鍋。
★特に、「手鍋提げても」の形で、好きな男と夫婦になれるなら、どんな貧苦もいとわないという意に用いる<広辞苑(岩)>
用例:浮・傾城禁短気「手鍋を提げさせ永く貧苦の苦しみをかける」
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