338.【と】『読書(どくしょ)百遍(ひゃっぺん)意(い)自(おの)ずから通(つう)ず』 (2006.06.26)
『読書百遍意自ずから通ず』[=義〜]・[=見(あらわ)る]
1.文意の通じないところのある書物も、百遍も繰り返して熟読すれば自然に明らかになる。乱読を戒(いまし)め、熟読が肝心であると説(と)いた言葉。
2.他人に頼る前に、先(ま)ず自分でしなさいということ。
類:●Repeated reading makes the meaning clear.<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
故事:「三国志・魏志−董遇・裴松之注」 董遇(とうぐう)という常に本を持っている勉強熱心な人がいた。郡から考廉に推挙され、次第に昇進し、献帝の御前講義を行なう仕事をするようにな人になった。彼の元で直々に学びたいと言う人に、董遇は「読書百篇、義自ら見わる」と言って断った。
出典:「三国志・魏志−王粛」の注に引く「魏略」 → 192 呉下の阿蒙 参照。
★原文では「読書百ヘン(彳+扁)而義自見」。現在では、「遍」・「篇」などで代用される。
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