−めも(memo)−
・目も当てられず(めもあてられず) 余りにも酷(ひど)い有り様で正視することができない。悲惨で見るに堪えない。 類:●見るに忍びない
・目もあやに(めもあやに) 1.きらびやかで正視できない。目映(まばゆ)いほど美しく立派な様子。2.意外で驚き呆れること。甚(はなは)だしく酷い様子。
・目も合わず(めもあわず) 上瞼(まぶた)と下瞼が合わないという意味で、良く眠れない状態。 反:■目が合う
・目も及ばず(めもおよばず) 全てを見て取ることができないという意味。 1.あまりにも美しく立派で、その価値はいくら見ても見尽くせない。眩(まぶ)しいほど美しい。こちらの鑑賞力を超えるほどに素晴らしい。2.非常に速くて良く見えない。 類:●目にも留(と)まらない
・目も呉れず(めもくれず) 少しの関心も示さない。無視する。 類:●見向きもしない
・目もすまに(めもすまに) 少しも目を離さないで。目も休めないで。 用例:散木奇歌集−釈教「めもすまに守るしなゐの隙をなみ」 用例の出典:散木奇歌集(さんぼくきかしゅう) 平安末期の私家集。10巻。源俊頼の詠歌を収める。俊頼は従四位上に叙せられたが、前木工頭であったために謙遜して「散木」と命名した。自撰で、大治3年(1128)前後の成立か。約1620首の歌があり、俊頼の新風が窺(うかが)われる。「散木集注」という顕昭の注釈書がある。『散木集』、『源俊頼朝臣集』とも。
・目もなく(めもなく) 目がなくなるほど細くしてという意味で、非常に喜んだり笑ったりすること。
・目も遥に(めもはるに) 目の届く限り遠く遥(はる)かなこと。 ★和歌では多く「春」「芽も張る」などの意に掛けていう<国語大辞典(小)>