141.【き】 『木で鼻を扱(こ)くる→括(くく)る』 (2002/08/12)
『木で鼻を扱くる・木で鼻を括る』
1.酷(ひど)く無愛想に振る舞う。冷淡にあしらう。 例:「木で鼻を括ったような応対」
 類:●木で鼻●木で鼻を(か)む●邪険●けんもほろろ
2.さっぱりする。 用例:俚言集覧「木で鼻をこくったやう、さっばりした事」
★「こくる」は、こするの意。「くくる」は「こくる」の誤用が慣用化した語<国語大辞典(小学館)>
★木で鼻をかみこくるで、木で鼻をかんでは紙と違ってしなえようがないように、我れ関せずでまるきり情愛がない意である。<『倭訓栞』後篇>

文献:倭訓栞(わくんのしおり) 辞書。谷川士清(ことすが)編。安永4年(1775)頃〜。93巻・上中下後4冊。古語・雅語・口語を集め、出典、注釈を加えた。近世の辞書としては珍しく見出し語を五十音順に並べている。刊行は子孫によって明治20年(1887)終結した。
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