211.【さ】『山椒(さんしょう)は小粒(こつぶ)でもぴりりと辛(から)い』 (2003/12/15)
『山椒は小粒でもぴりりと辛い』
山椒の実は小さいが非常に辛いことから、特に、身体は小さくても、気性や才能が非常に鋭く優れている者を指して言う。
類:●小さくとも針は呑まれぬ
用例:俳・毛吹草−二「さんせうは小粒なれどもからし」、伎・極附幡随長兵衛−大詰「是れが譬にいふ通り、山椒は小粒でぴりりと辛い、大きな形(なり)だがおいらは甘い」
用例の出典:極附幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ) 歌舞伎。世話物。4幕。河竹黙阿弥。明治14年(1881)東京春木座初演。講談からの脚色。旗本水野十郎左衛門が町奴幡随長兵衛を自邸に招き、湯殿で刺殺する一件に、力士桜川五郎蔵の義死をからめる。通称「湯殿の長兵衛」。
*********
前項へ←→次項へ
目次へ戻る