317.【て】 『亭主(ていしゅ)の好きな赤烏帽子(あかえぼし)』 (2006.01.10)
『亭主の好きな赤烏帽子』[=赤鰯(あかいわし)]
主人が好むなら、どんな異様なものでも、どんな悪趣味なものでも、家族はその趣味に従わなければならないということの喩え。
★烏帽子は普通黒塗りであり、赤塗りの烏帽子は珍妙なものとされた。変なものを好む性質、または、そのような人の喩えとされた。
★「赤鰯」は、赤く錆びた鈍(なまく)ら刀のこと。
*********

前項へ←→次項へ
目次へ戻る