318.【て】 『泥中(でいちゅう)の蓮(はちす)』 (2006.01.16)
『泥中の蓮』
泥の池の中にあっても清らかな花を開く蓮(はす)のこと。
転じて、煩悩(ぼんのう)の汚(けが)れの中にあっても、染まらず清浄を保っている人の喩え。
類:●濁りに染まぬ蓮●沼地にも蓮の華
出典:「維摩経−中」 「譬如高原陸地不生蓮花、卑湿淤泥乃生此華」
出典:維摩経(ゆいまぎょう・ゆいまきょう) (詳しくは「維摩詰所説経」) 大乗仏教の初期の経典。3巻。鳩摩羅什(くまらじゅう)訳。他に2訳がある。在家の居士ビマラキールティ(維摩、また維摩詰)を主人公とする。病床にある維摩と見舞に訪れた文殊菩薩との対話を軸として、空(くう)の真義とその立場に立つ菩薩の実践が明らかにされる。「維摩」。
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