「情けは人のためならず」とは?

「情けは人のためならず」とは、情けをかけるのはその人の為にならないから、なまじ人に情けをかけるのはよくない。
ある若い人にクイズを出したら、殆どの人がこういう意味だと思うと答えていた。
いかがですか?
これを読んでいる人達、まさか…

他人を蹴落としても自分だけはというご時世ではこう思うのも無理じゃないかも。
本当は、「他人に情けをかけておけば、巡り巡っていつかは自分に返ってくる」というのが本意。
「情けは人のためにならず」と「に」をつけて読んでしまったのでしょうか?

他にも間違えやすいことわざがある。

他山の石
(誤) 自分には、まったく関係がない
(正) 他人の誤った言動を、自分の戒めとする
木で鼻をくくる
(誤)不可能な事
(正)非常に無愛想で、そっけない
一将功成って万骨枯る
(誤)将軍とは功名を立てて、満足して死んでいくもの
(正)将軍の功名の影には、多くの兵が犠牲になっている
火中の栗を拾う
(誤)危険をかえりみず、たいへん勇気がある事
(正)他人の利益の為に危険をおかす事
李下に冠を正さず
(誤)目下の者の前では、身なりに気を付けなくてよい
(正)疑いを招くようなことは、さけなければいけない
枯れ木も山の賑わい
(誤)小さな積み重ねが、大きな成果を産む
(正)つまらない物も、無いよりはまし
角を矯めて牛を殺す
(誤)細かい点を注意しすぎて、全体をつかまないこと
(正)わずかな欠点を直そうとして、全体をだめにすること
木に縁りて魚を求む
(誤)奇抜な発想が、成功に結びつくことがある
(正)手段を誤っては、目的を達成出来ない

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